本の紹介:非器質性・心因性疾患を身体診察で診断するためのエビデンス

 今月、「非器質性・心因性疾患を身体診察で診断するためのエビデンス」(上田剛士)という本が出版されました。この本は、前作の「高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンス」のシリーズもののようです。上田先生の書いた本なので、間違いなく完成度は高い。



 著者の上田剛士先生(洛和会丸太町病院 救急総合診療科)は、私が洛和会音羽病院で初期研修医をしていた頃の指導医の1人でした。総合診療科は、私にとって神のような医師がたくさんいました。大リーガー医として来ていたローレンス・ティアニー医師が「アメイジングな病院だ」と驚嘆していたのを覚えています。『ゴッドハンド輝』でいえば、ヴァルハラのような診療科でした。

 そんなヴァルハラの一角を担っていた上田先生は、まさに歩くステッドマンとも言っても過言ではない存在でした。あらゆる検査の感度・特異度がスラスラ出てくるだけではありません。その知識に裏付けされた身体所見のとり方を目の当たりにしたとき、この病院の研修医になってよかったと感激すらしたものです。それでいて腹立たしいくらいイケメンということもあって、病棟のナースからも人気が高かった。人気が高かった。もう一度言いましょう、人気が高かった。・・・・・・・いえいえ、「チクショウコノヤロウ」、「オレダッテモテタイノニ」などとは一度たりとも思いませんでしたよ。女性研修医には優しい言葉で懇切丁寧な教育がなされ、そして男性研修医のケツにはケリが

 上田先生の著書の強みは、タイトルにすべて「エビデンス」という言葉を入れているところです。これって執筆者にとっては結構プレッシャーだと思います。自分でハードルを上げているワケですから・・・。前作の「高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンス」、前々作の「ジェネラリストのための内科診断リファレンス:エビデンスに基づく究極の診断学をめざして」も鼻血が出るほどオススメです。

 

by otowelt | 2015-09-25 12:30 | その他

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