ニコチンが少ないたばこは依存や喫煙本数を減らす

e0156318_23175684.jpg 患者さんの中には、「たばこは吸ってるけど、1mgに減らしたんや!」とニコチン含有量が少ないことをアピールしてこられる方もいらっしゃいます。

Eric C. Donny, et al.
Randomized Trial of Reduced-Nicotine Standards for Cigarettes
N Engl J Med 2015; 373:1340-1349


背景:
 アメリカ食品医薬品局(FDA)は、たばこのニコチン含有量を減らす基準を設定することができる。

方法:
 2013年6月~2014年7月の間に10施設において二重盲検並行群間ランダム化臨床試験を実施した。適格基準は、18歳以上で喫煙本数が5本/日以上で禁煙に関心がない者とした。登録被験者は、6週間常用している銘柄のたばこを喫煙する群、または6種類の指定されたたばこのうち1種類を喫煙する群にランダムに割り付けられた。指定された対照群のたばこは無料で試供された。これらのたばこでは、ニコチン含有量はたばこ1gあたり15.8mg/(市販銘柄の一般的含有量)から0.4mgの範囲だった。プライマリアウトカムは、6週目における1日あたりの喫煙本数とした。

結果:
 合計840人がランダム化され、780人が6週間の試験を完了した。6週目における1日あたりの平均喫煙本数はニコチン含有量2.4mg、1.3mg、0.4mgのたばこにランダムに割り付けられた被験者(それぞれ 16.5本、16.3本、14.9本)のほうが、普段常用している銘柄のたばこまたはニコチン含有量15.8mgのたばこに割り付けられた被験者(22.2本、21.3本)よりも少なかった(P<0.001)。
 ニコチン含有量が少ないたばこは、対照群のたばこと比べて、ニコチン曝露、ニコチン依存、ニコチン欲求を低下させたが、FeNO、総吸煙量に有意な増加はなかった。そのため、当該代償作用は最小限であると考えられる。

結論:
 6週間の試験において、ニコチン含有量が少ないたばこは、標準的なニコチン含有量のたばこと比べ、ニコチン曝露・ニコチン依存・喫煙本数を減らした。


by otowelt | 2015-10-15 00:56 | 呼吸器その他

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