EBUS-TBNAの技術的側面:CHESTガイドラインおよびエキスパートパネルレポート

 EBUS-TBNAの手技的な側面に関するサマリーです。

Momen M. Wahidi, et al.
Technical Aspects of Endobronchial Ultrasound Guided Transbronchial Needle Aspiration: CHEST Guideline and Expert Panel Report
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.15-1216


推奨サマリーを以下に記載します。

1.EBUS-TBNAを受ける患者では、中等度ないし深い鎮静を行うことがすすめられる(Grade 2C)。
2.EBUS-TBNAを受ける患者では、超音波上の特徴によって悪性および良性の診断が予測できるが、診断のためには組織採取を行うべきである(Ungraded)。
3.EBUS-TBNAを受ける患者では、吸引を有無にかかわらず組織検体の採取をおこなってよいかもしれない(Ungraded)。
4.EBUS-TBNAを受ける患者では、21ないし22G針のいずれの使用もすすめられる(Grade 1C)。
5.肺癌を疑われた患者において迅速細胞診を行わずにEBUS-TBNAを実施する場合、検体採取部位ごとに少なくとも3回の穿刺を行うべきである(Ungraded)。
6.診断のためにEBUS-TBNAを受ける患者では、迅速細胞診の有無にかかわらず組織検体の採取をおこなってよいとすすめられる(Grade 1C)
7.診断のためあるいは肺癌の病期分類のためにEBUS-TBNAを受ける患者では、分子学的な評価のために追加で組織を採取することがすすめられる(Grade 1C)
8.EBUS-TBNAの手技を訓練する場合、低あるいは高信頼性のシミュレーション訓練を組み込むべきである(Grade 2C)。
9.EBUS-TBNAの手技を評価する場合、客観的指標としてEBUSスキルアセスメントテストを用いることがすすめられる(Ungaraded)。
10.縦隔または肺門リンパ節腫大を伴うサルコイドーシスを疑われた患者では、EBUS-TBNAを診断に用いることがすすめられる(Grade 1C)。
11.リンパ節検体を要する縦隔または肺門リンパ節腫大を伴う結核を疑われた患者では、EBUS-TBNAを診断に用いることがすすめられる(Grade 1C)。
12.悪性リンパ腫が疑われた患者では、EBUS-TBNAは最も低侵襲の初期診断手技としてすすめられる(Ungraded)。


by otowelt | 2015-11-04 00:54 | 気管支鏡

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