COPDに対するトリプル吸入療法は1秒量を改善しCOPD急性増悪を減らす

e0156318_10134879.jpg トリプル吸入療法の論文は定期的にPubMedでチェックしています。

Lee SD, et al.
Efficacy and tolerability of budesonide/formoterol added to tiotropium compared with tiotropium alone in patients with severe or very severe COPD: A randomized, multicentre study in East Asia.
Respirology. 2015 Sep 23. doi: 10.1111/resp.12646. [Epub ahead of print]


背景および目的:
 チオトロピウムにブデソニド/ホルモテロールを加えたトリプル吸入療法は呼吸機能を改善しCOPD急性増悪を減らすことが報告されているが、アジアの患者においてはまだ報告がない。この研究では、重症ないし超重症COPD患者に対するチオトロピウムにブデソニド/ホルモテロールを加えることの効果と忍容性について評価した。

方法:
 12週間におよぶランダム化並行群間多施設共同オープンラベル試験を実施した。患者は、14日間のrun-in periodののちにチオトロピウム18μg1日1回あるいはチオトロピウム+ブデソニド/ホルモテロール(160/4.5 μg 1日2回)のいずれかに割り付けられた。プライマリエンドポイントはベースラインからの吸入前1秒量の変化率とした。

結果:
 ベースラインからの吸入前1秒量変化率は、トリプル吸入療法群で有意に高かった(5.0% vs 0.6%; 治療差4.4%、95%信頼区間1.9-6.9、 P = 0.0004)。また、トリプル吸入療法はCOPD急性増悪の頻度を減少させ、初回までのCOPD急性増悪の期間を延長させた。また健康関連QOLの改善をもたらした。有害事象は両群ともに26%と同等であった。

結論:
 アジアの重症ないし超重症COPD患者において、チオトロピウムにブデソニド/ホルモテロールを加えることで1秒量の改善、健康関連QOLの改善、COPD急性増悪の減少に効果がある。治療は概して忍容性が良好であった。


by otowelt | 2015-10-29 00:25 | 気管支喘息・COPD

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