複雑性肺炎随伴性胸水の在院日数延長を予測する因子

e0156318_14285339.jpg 肺炎随伴性胸水-膿胸では、どのタイミングで胸腔ドレナージを行えるかが重要です。

Junghyun Kim, et al.
Predictors of prolonged stay in patients with community-acquired pneumonia and complicated parapneumonic effusion
Respirology, Article first published online: 29 OCT 2015 DOI: 10.1111/resp.12658


背景および目的:
 市中肺炎(CAP)における複雑性肺炎随伴性胸水(CPE)の発症は、在院日数を延長させ死亡率を上昇させるかもしれない。われわれは、CPEコントロール目的に胸腔ドレナージを実施した患者の在院日数の延長にかかわる微生物学的および臨床的予測因子を同定することとした。

方法:
 これは胸腔ドレナージを要するCPE患者を組み込んだレトロスペクティブコホート研究である。2004年1月1日から2012年7月30日までの症例を登録した。在院日数によってグループを2分し、臨床所見、検査所見、微生物学的所見を比較した。

結果:
 158人のCPE患者が解析対象となった。130人(85%)が男性であり、平均年齢は62.8歳だった。平均在院日数は17.7±10.2日だった。胸腔ドレナージをおこなわれていた期間は平均9.6±6.7日だった。Streptococcus viridans (48.4%)が最もよくみられた病原菌だった。胸腔内線維素溶解療法は85人(53.8%)で実施されていた。また、追加で胸腔ドレナージを要したのは40人(25.3%)だった。多変量解析では、在院日数の延長は発熱(補正オッズ比3.42, P = 0.02), PaO2低下(補正オッズ比4.89, P = 0.007)、ヘモグロビン低下(補正オッズ比4.90, P = 0.003)、好中球分画の上昇(補正オッズ比3.83, P = 0.01)、CPEの病原菌同定(補正オッズ比4.14, P = 0.03)、胸腔ドレナージ反応性不良(補正オッズ比3.28, P = 0.03)と関連していた。

結論:
 胸腔ドレナージを要するCAP-CPE患者の在院日数の延長を予測する臨床・検査所見について知っておく必要があるだろう。


by otowelt | 2015-11-11 00:38

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