軽症のIPF患者が受けるピルフェニドンの恩恵は大きい

e0156318_1313498.jpg IPFの診断がついた場合、早期からピルフェニドンを開始することが妥当とする結果です。

Taguchi Y, et al.
Efficacy of pirfenidone and disease severity of idiopathic pulmonary fibrosis: Extended analysis of phase III trial in Japan.
Respir Investig. 2015 Nov;53(6):279-87.


背景:
 IPF患者におけるピルフェニドンの第III相試験により、ピルフェニドンは努力性肺活量の減少を弱め、無増悪生存期間(PFS)を延長させる効果があることが分かっている。われわれは、IPF重症度に関してその効果を追加解析した。

方法:
 当該第III相試験において、ベースラインの呼吸機能検査(%肺活量、%DLCO)や労作時の酸素飽和度を受けた患者を層別化し、軽症、中等症、重症に分類した。52週におよぶ肺活量やPFSに対するピルフェニドンの有効性をこれらの集団で調べた。

結果:
 264人の患者のうち、102人(39%)、90人(34%)、72人(27%)がそれぞれ軽症、中等症、重症に分類された。ピルフェニドンは肺活量の減少をすべての重症度で軽減させtが、共分散解析ではピルフェニドンは軽症群のIPF患者により恩恵がみられた。混合モデル反復測定解析では、ピルフェニドンによる肺活量の減少効果は、中等症群や重症群よりも軽症群の方でより大きくみられた。ピルフェニドンは、軽症群IPF患者でPFSを著明に延長させた。

結論:
 ピルフェニドンは軽症群IPF患者において治療効果がより大きくあらわれる。大規模な集団でさらなる解析を行うことが望まれる。


by otowelt | 2015-11-19 00:59 | びまん性肺疾患

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