クライオプローブによる生検はIPF診断に有効

e0156318_10351057.jpg 将来的にはこれがびまん性肺疾患診断のゴールドスタンダードになるかもしれません。

(参考)
ATS2013:クライオプローブにおける診断能 
クライオプローブによる経気管支肺生検は、鉗子による経気管支肺生検と同等の安全性

Sara Tomassetti, et al.
Bronchoscopic Lung Cryobiopsy Increases Diagnostic Confidence in the Multidisciplinary Diagnosis of Idiopathic Pulmonary Fibrosis.
Am J Respir Crit Care Med. First published online 12 Nov 2015 as DOI: 10.1164/rccm.201504-0711OC


目的:
 IPFの多面的診断において、気管支鏡のクライオプローブによる肺生検(BLC)の信頼性を調べること。

方法:
 胸部HRCTにおいて典型的UIPパターンを呈さない線維性間質性肺疾患(ILD)を有する117人の患者の横断研究である。全例肺生検を実施され、58人がBLC、59人が外科的肺生検(SLB)であった。2人の臨床医、2人の放射線科医、2人の病理医がそれぞれCRP診断を行った。

結果:
 BLC結果を加えることでSLBと同等のIPF診断能向上が得られることがわかった(それぞれ29→63%, p= 0.0003、30→65%, P= 0.0016)。IPF診断に対する観察者間一致は両アプローチとも同等であった(BLC・κ値0.96; SLB・κ値0.93)。IPFは線維性ILDの患者でもっともよくみられた診断であった(BLC群50%、SLB群39%; p=0.23)。組織学的検討を加えた段階で、BLC群の17%、SLB群の19%にiNSIPおよびHPからIPFへの分類変更があった。

結論:
 BLCはILDの多面的診断に高い信頼性を有する新しい生検法であり、IPFの診断に有効かもしれない。SLBとBLCの診断精度を比較する研究の立案は妥当であろう。


by otowelt | 2015-11-25 00:58 | びまん性肺疾患

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