ピルフェニドンに忍容性の高いIPF患者はベースラインの肺機能が良好

e0156318_13274932.jpg 肺機能が良好な軽症IPFに対して、ピルフェニドンの使用を推奨する内容となっています。

Konishi S, et al.
Composite Physiologic Index, Percent Forced Vital Capacity and Percent Diffusing Capacity for Carbon Monoxide Could Be Predictors of Pirfenidone Tolerability in Patients with Idiopathic Pulmonary Fibrosis.
Intern Med. 2015;54(22):2835-41.


目的:
 この研究の目的は、IPF患者におけるピルフェニドンの効果と忍容性を調べ、ピルフェニドンに対する忍容性の予測因子を同定することである。

方法:
 われわれは後ろ向き観察研究を実施した。%FVCの悪化がみられた患者や急性増悪・重篤な有害事象を呈した患者では、ピルフェニドン治療は中止された。われわれは、ピルフェニドン治療を受けた患者で6ヶ月継続可能であった患者を忍容性あり、同治療で中断を余儀なくされた患者を忍容性なしと定義した。後ろ向きに2群の患者データを集め、ピルフェニドンの有効性をはかるためVC、%FVCの前後比較をおこなった。患者はIPFと診断されピルフェニドン治療を受けた20人である。

結果:
 忍容性のあった群では、ベースラインの%FVCおよび%DLCOは忍容性のなかった群より有意に高く、ベースラインのcomposite physiologic index (CPI)も有意に低かった。忍容性のあった群では、ピルフェニドン治療により有意にVC、%FVCの減少を抑制することができた。忍容性のなかった群では、5人の患者が食思不振で治療中断となった。
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(文献より引用:Figure2 忍容性のあった群におけるVC、%FVC変化)

結論:
 ピルフェニドンは軽症のIPF患者において忍容性が高く、ベースラインのCPI、%FVC、%DLCOでその予測をはかることができるであろう。


by otowelt | 2015-12-01 07:40 | びまん性肺疾患

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