努力性肺活量が少ない関節リウマチ関連間質性肺疾患患者は死亡リスクが高い

e0156318_8101651.jpg 関節リウマチ関連間質性肺疾患(RA-ILD)の論文です。

Solomon JJ, et al.
Predictors of mortality in rheumatoid arthritis-associated interstitial lung disease.
Eur Respir J. 2015 Nov 19. pii: ERJ-00357-2015. doi: 10.1183/13993003.00357-2015.


背景:
 間質性肺疾患(ILD)は関節リウマチによくみられる肺合併症である。これらの患者における死亡を予測する因子の解明はなされていない。

方法:
 われわれは、関節リウマチ関連間質性肺疾患(RA-ILD)の患者を1995年から2013年まで評価した。RA-ILD対象患者は、胸部HRCTにおいて、NSIP、definite UIP、possible UIPのいずれかを満たしたものとした。死亡を予測する臨床的因子を同定した。

結果:
 コホートには137人の患者が組み込まれた。108人が胸部HRCT上UIP(RA-UIP)、29人がNSIP(RA-NSIP)パターンだった。RA-UIPはRA-NSIPよりも生存期間が短かった(log rank p=0.02)。年齢、性別、喫煙歴、HRCTパターンによって補正したモデルでは、%FVC(ハザード比1.46、p<0.0001)、ベースラインからの同10%減少(ハザード比2.57、p<0.0001)は死亡の独立予測因子であった。

結論:
 このRA-ILDの研究データから、HRCTのILDパターンによって生存期間が異なるものと考えられる。しかしながら影響を与えうる因子で補正をおこなうと、肺生理学的な差異が死亡の独立予測因子であることが示唆された。


by otowelt | 2015-12-11 00:07 | びまん性肺疾患

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