重症COPD患者では二次性静脈血栓塞栓症のリスクが高い

e0156318_14152561.jpg 重度のCOPD患者さんでは積極的にDVTの検索をしたほうがよいのか、と考えさせられる内容です。

Trond Børvik, et al.
COPD and risk of venous thromboembolism and mortality in a general population
ERJ DOI: 10.1183/13993003.00402-2015 Published 19 November 2015


背景:
 COPDと静脈血栓塞栓症(VTE)の関連性については一般人口ベースでは情報が不足している。われわれは、COPDとVTEおよび死亡のリスクの関連性を一般人口ベースのコホートで調べた。

方法:
 スパイロメトリーが8646人の男女で実施された(Tromsø Study:2001-2002、2007-2008)。フォローアップ中のVTEイベントが記録された。VTEおよび総死亡に対するCOPD病期およびその他の因子のハザード比・95%信頼区間を算出した。

結果:
 6.2年のフォローアップ期間において、215人がVTEを同定された。COPD III/IV期の患者は二次性VTEのリスクが気流制限のない人と比較して2倍ほど高かった(ハザード比2.05, 95%信頼区間1.02–4.10)。COPD患者、特にIII/IV期の場合、VTEの無いCOPD患者と比較してVTEを有するCOPD患者では死亡率が高かった(100人年あたり50.2% versus 5.6%、ハザード比10.88 [95%信頼区間5.26–22.52])。
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(文献より引用:Figure2:年齢性別補正後の生存曲線)

結論:
 重症COPD患者では、二次性VTEのリスクが高い。また、VTEを有するCOPD患者はVTEを有さないCOPD患者よりも死亡率が高かった。


by otowelt | 2016-01-05 00:32 | 気管支喘息・COPD

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