クリスマスBMJ:ボブ・ディランの歌は論文にしばしば引用されている

e0156318_10323428.jpg クリスマスBMJの3本目です。名曲や名著のタイトルは、しばしば医学論文にも用いられていますね。

Carl Gornitzki, et al.
Christmas 2015: The Publication Game
Freewheelin’ scientists: citing Bob Dylan in the biomedical literature
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h6505 (Published 14 December 2015)


概要:
 カロリンスカ研究所の論文にボブ・ディランの歌が引用されていたことが明らかとなった。Nitric oxide and inflammation: the answer is blowing in the wind:ボブディランの「Blowin’ in the Wind(風に吹かれて)」。われわれは、ボブ・ディランの歌が論文に引用されているかどうか調べた。
 時系列で調べてみると、1970年のJournal of Practical Nursingに最初の引用例が登場した。これはボブ・ディランがデビューして8年が経過した頃の論文である。
 驚くべきことに、その後1990年に入るまでボブ・ディランの歌詞が引用された論文は登場しなかった。しかし。ボブ・ディランの有名な曲である「The Times They are a-Changin(時代は変る)」、「Blowin’ in the Wind(風に吹かれて)」が登場し、引用論文が激増した。たとえば、「Blowin’ in the Wind」は特に論文のeditorialsでよく用いられている。BMJでは前者の曲がよく用いられている。ディランの歌詞を織り交ぜて書き始める著者が多かった(例:Come editors and authors throughout the land・・・)。
その他にも「見張塔からずっと(All Along the Watchtower)」、「ライク・ア・ローリング・ストーン(Like a Rolling Stone)」もよく用いられている。たとえば、カロリンスカ研究所の論文で「ライク・ア・ローリング・ヒストン(Like a rolling histone)」という洒落めいたものもある。「運命のひとひねり(Simple Twist of Fate)」を使った「Blood on the tracks: a simple twist of fate?」という論文もある。
 最近のエビデンスによれば、ディランは医師に対してかなりのリスペクトを持っているようだ。実際に1980年代に発表された「Don’t Fall Apart on me Tonight」という曲では、「I wish I’d have been a doctor/ Maybe I’d have saved some life that had been lost/ Maybe I’d have done some good in the world/ ’Stead of burning every bridge I crossed」と歌っている。しかし、医師はディランに敬意を表しているだろうか?


by otowelt | 2015-12-16 00:37 | その他

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