薬剤師の介入は気管支喘息コントロールに良好な影響

e0156318_9124067.jpg とりわけ吸入薬については薬剤師の存在抜きには語れません。

Victoria Garcia-Cardenas, et al.
Pharmacists' interventions on clinical asthma outcomes: a systematic review
ERJ DOI: 10.1183/13993003.01497-2015 Published 17 December 2015


目的:
 このシステマティックレビューは、臨床における成人の気管支喘息患者のアウトカム対する薬剤師の介入が与える影響を評価することを目的としている。

方法:
 PubMed, Scopus, Web of Science and Scieloが検索された。成人の気管支喘息患者に対する薬剤師の介入について報告した研究を組み入れた。

結果:
 21の研究・11の臨床アウトカムが対象。10の研究では気管支喘息コントロールにおける薬剤師介入の影響を評価していた。ランダム化比較試験および非ランダム化比較試験のいずれにおいても、コントロールされていた患者頻度とACQスコアには相関がみられた。ただし、ACTの結果とは不一致であった。臨床アウトカムとして、気管支喘息の重症度は4つの研究で評価されていた。1つのランダム化比較試験では重症患者の頻度が有意に減少し、2つの非ランダム化比較試験では重症度スコアの有意な改善がみられていた。肺機能検査を報告した11の研究では、結果に一致性はみられなかった。8つの研究では気管支喘息症状を評価し、そのうち3つのランダム化比較試験および4つの非ランダム化比較試験では薬剤師介入によって有意な症状改善がみられていた。

結論:
 主にランダム化比較試験のエビデンスから、薬剤師の介入は気管支喘息のコントロール頻度、ACQスコア、重症度・症状に対して良い影響をもたらすと考えられる。


by otowelt | 2016-01-06 00:32 | 気管支喘息・COPD

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