非喫煙者の小細胞肺癌は、ほとんどが女性で予後不良

e0156318_13285515.jpg 私も過去(Clin Lung Cancer. 2012 Jan;13(1):75-9.)に4例のケースシリーズを投稿したことがある、非喫煙者の小細胞肺癌についてです。このERJの報告では、前向きの登録で19人を集めています。個人的にはラドン濃度とは関係がないと思っています。

María Torres-Durán, et al.
Small cell lung cancer in never-smokers
ERJ DOI: 10.1183/13993003.01524-2015 Published 23 December 2015


背景:
 われわれの目的は、小細胞肺癌(SCLC)患者における非喫煙者の症例群の特徴を記載することである。

方法:
 多施設共同病院ベース症例対照研究をスペインで実施し、前向きにSCLC患者を登録した。病理学的に原発性肺癌と診断された、30歳以上の非喫煙者を登録した。臨床的ないし疫学的な情報を収集した。

結果:
 本研究には、19人のSCLCが登録された。そのうち18人(94.7%)が女性で、年齢中央値は75歳(IQR 70-80歳)だった。住宅のラドン濃度中央値は195ベクレル/m3(IQR130-229)だった。10人がLD-SCLCで、9人がED-SCLCだった。生存期間中央値は242日(IQR94-496日)だった。1年および2年生存率は、36.8%、17.6%だった。LD-SCLCの方がED-SCLCよりも生存期間は長かった(中央値336日 vs 235日、1年生存率50% vs 22.2%、2年生存率27% vs. 0%)。PSの不良が生存アウトカムの悪化と密接に関連していた。

結論:
 SCLCは非喫煙者ではまれな進行性疾患と考えられる。たとえLD-SCLCであっても、生存アウトカムは不良であった。SCLC診断時の年齢は、非喫煙者肺腺癌の患者よりも高齢であった。本症例群では、住宅ラドン濃度はWHO推奨レベルよりも高い結果となった。


by otowelt | 2016-01-13 00:59 | 肺癌・その他腫瘍

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