人工呼吸器関連肺炎を肺エコーで早期に同定できる?

e0156318_21563989.jpg ポータブル胸部レントゲン撮影は画質が粗く、CT撮影するには手間がかかってしまう・・・。であれば肺エコーを有用に使えるのではないかとする報告です。

Silvia Mongodi, et al.
Lung Ultrasound for Early Diagnosis of Ventilator-Associated Pneumonia
Chest. 2015. doi:10.1016/j.chest.2015.12.012


背景:
 肺エコー(LUS)は、人工呼吸器関連肺炎(VAP)における含気モニタリングに有用であり、市中肺炎の診断や観察に有効である。しかしながら、VAPの診断能を向上させる信頼性があるかどうかは不明である。

方法:
 多施設共同前向き研究で99人のVAP疑いの患者を登録し、LUS(感染、胸膜下コンソリデーション、葉コンソリデーション、樹枝状/線状エアブロンコグラム)の診断パフォーマンスを調べた。われわれは、LUSと経気管吸引(EA)による微生物学的検査の組み合わせを評価した。LUS所見およびEAは、胸膜直下コンソリデーション、樹枝状/線状エアブロンコグラムの同定領域数を用いてスコアリングした。また、EAについてはGram染色も実施した。

結果:
 VAPの診断に対して、胸膜直下コンソリデーションおよび樹枝状/線状エアブロンコグラムは、陽性適中率86%、陽性尤度比2.8だった。2領域の同エアブロンコグラムは陽性適中率を94%、陽性尤度比7.1に上昇させた。

結論:
 LUSはVAPのベッドサイド早期診断に信頼性のあるツールである。


by otowelt | 2016-01-14 00:01 | 集中治療

<< COPD急性増悪では便秘に注意? 非喫煙者の小細胞肺癌は、ほとん... >>