緑膿菌あるいはMRSAによる医療ケア関連肺炎のリスク

e0156318_1550487.jpg 参考程度にしかならないかもしれませんが・・・。 

Metersky ML, et al.
Predictors of Pseudomonas and methicillin-resistant Staphylococcus aureus in hospitalized patients with healthcare-associated pneumonia.
Respirology. 2016 Jan;21(1):157-63.


背景および目的:
 医療ケア関連肺炎(HCAP)は多剤耐性(MDR)菌の感染リスクが高い。MDRグラム陰性菌(MDR-GN)とMRSA感染症を識別する因子についてはよくわかっておらず、患者はしばしば両者の治療を施される。この研究は、緑膿菌性肺炎とMRSA肺炎を予測するリスク因子を同定するために実施された。

方法:
 65歳以上の退役軍人HCAP患者を2002年~2012年まで登録したデータベースを用いた。患者はICD-9コードを用いて登録された(緑膿菌性肺炎、MRSA肺炎、それ以外の肺炎)。患者特性と、緑膿菌性肺炎あるいはMRSA肺炎によるHCAPとの関連性を調べた。

結果:
 61651人のHCAP患者のうち、1156人(1.9%)が緑膿菌性肺炎、641人(1.0%)がMRSA肺炎、59854人(97.1%)がそれ以外の肺炎と診断された。
 MRSA肺炎は、男性、74歳を超える高齢、糖尿病、COPD、直近の介護施設入所歴あるいは入院歴、直近のフルオロキノロン曝露あるいはグラム陽性菌治療抗菌薬、重症肺炎と関連性があった。複雑性糖尿病とは関連性がなかった。
 緑膿菌性肺炎は、直近の入院歴、免疫不全宿主、COPD、片麻痺、直近の吸入ステロイド薬曝露、βラクタム/セファロスポリン/カルバペネムの曝露、グラム陽性菌治療抗菌薬、その他の抗菌薬、重症肺炎と相関性があった。84歳を超える高齢、社会的ステータスの高さ、薬物濫用、糖尿病とは関連性がなかった。

結論:
 患者特性は、緑膿菌あるいはMRSAによるHCAPのリスクを同定する手助けになるかもしれない。


by otowelt | 2016-01-27 00:18 | 感染症全般

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