タルセバ+PPIは、コーラを併用すればしっかり吸収される
2016年 03月 02日
コカ・コーラは商品名ですが、コーラは一般名です。どうでもいいですけど。タルセバは炭酸飲料と併用するのがよいのかもしれません。
Roelof W.F. van Leeuwen, et al.
Influence of the Acidic Beverage Cola on the Absorption of Erlotinib in Patients With Non–Small-Cell Lung Cancer
目的:
エルロチニブの生体内利用率(バイオアベイラビリティ)は胃内pHに依存している。エルロチニブをPPIと併用することで胃内pHが上昇し、臨床的に信頼性のあるエルロチニブの生体内利用率を低下させることにつながる。われわれは、この薬物相互作用が炭酸飲料であるコーラによって軽減できるのではないかという仮説を立てた。エルロチニブの生体内利用率に対するコーラの効果は、PPIで治療されていない患者でも調べられた。
方法:
この非小細胞肺癌の患者におけるランダム化クロスオーバー試験で、われわれはエソメプラゾール、コーラあるいは水の7日間併用・非併用の条件下でエルロチニブの吸収(AUC0-12h)について調べた。7日目、14日目に患者は検査のために1日入院した。
結果:
28人の患者が解析に組み込まれた。エルロチニブ+エソメプラゾール+コーラの併用患者では、AUC0-12hは39%上昇した(範囲−12% to 136%; P = .004)。PPI治療を受けていない患者では、平均AUC0-12hはわずかだが高かった(9%; 範囲−10% to +30%; P = .03)。 (文献より引用)
結論:
コーラ併用によって、エソメプラゾール治療を受けていてもエルロチニブの吸収が上昇することが分かった。PPI治療を受けていない患者でも、コーラの効果は幾許か認められた(marginal)。
Roelof W.F. van Leeuwen, et al.
Influence of the Acidic Beverage Cola on the Absorption of Erlotinib in Patients With Non–Small-Cell Lung Cancer
目的:
エルロチニブの生体内利用率(バイオアベイラビリティ)は胃内pHに依存している。エルロチニブをPPIと併用することで胃内pHが上昇し、臨床的に信頼性のあるエルロチニブの生体内利用率を低下させることにつながる。われわれは、この薬物相互作用が炭酸飲料であるコーラによって軽減できるのではないかという仮説を立てた。エルロチニブの生体内利用率に対するコーラの効果は、PPIで治療されていない患者でも調べられた。
方法:
この非小細胞肺癌の患者におけるランダム化クロスオーバー試験で、われわれはエソメプラゾール、コーラあるいは水の7日間併用・非併用の条件下でエルロチニブの吸収(AUC0-12h)について調べた。7日目、14日目に患者は検査のために1日入院した。
結果:
28人の患者が解析に組み込まれた。エルロチニブ+エソメプラゾール+コーラの併用患者では、AUC0-12hは39%上昇した(範囲−12% to 136%; P = .004)。PPI治療を受けていない患者では、平均AUC0-12hはわずかだが高かった(9%; 範囲−10% to +30%; P = .03)。
結論:
コーラ併用によって、エソメプラゾール治療を受けていてもエルロチニブの吸収が上昇することが分かった。PPI治療を受けていない患者でも、コーラの効果は幾許か認められた(marginal)。
by otowelt
| 2016-03-02 00:43
| 肺癌・その他腫瘍