好酸球増多を伴うCOPD急性増悪は入院期間が短く治療反応性が良い

e0156318_23175684.jpg 好酸球増多を伴うCOPD急性増悪の患者さんはそこまで多くないように思います。流行の概念であるACOSの発作、ということでしょうか。

Mona Bafadhel, et al.
Blood eosinophils and outcomes in severe hospitalised exacerbations of COPD
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.01.026


背景:
 中等症のCOPD急性増悪の患者で好酸球増多症があるフェノタイプは、プレドニゾロン治療による良好なアウトカムが報告されている。重症のCOPD急性増悪で入院した患者でこの仮説が成立するのかは不明である。われわれは、多施設共同ランダム化比較試験において好酸球増多を伴う急性増悪と伴わない急性増悪からの回復を比較した。

方法:
 COPD急性増悪を呈した入院患者を登録し、好酸球増多を伴う(絶対値200/μLまたは白血球の2%以上)急性増悪の有無によって層別化した。入院の具体的記録、血清CRP、入院日数、再入院を両群で比較した。

結果:
 243人のCOPD患者(117人が男性)を登録した。平均年齢は71歳(45-93歳)だった。入院死亡率は3%であった(死亡までの期間中央値は12日)。好酸球絶対値の中央値は100/μLであった(10-1500/μL)。また全体の25%が、われわれの規定した好酸球増多を伴う急性増悪の基準を満たした。この集団では、平均入院日数は、好酸球増多を伴わない急性増悪群よりも短かった(5.0日[1-19] vs. 6.5日[1-33], p=0.015)。12ヶ月後の再入院率は同等だった。

結論:
 好酸球増多を伴う重症COPD急性増悪の患者は、入院日数が短い。好酸球増多を伴う急性増悪はCRP上昇が軽度で、治療反応性も良好だった。


by otowelt | 2016-03-03 00:17 | 気管支喘息・COPD

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