肺癌新規治療薬のタグリッソ、ジカディアが二部会で承認

 肺癌に対するオシメルチニブ(タグリッソ®)、セリチニブ(ジカディア®)が二部会で承認されました。これで国内で使用されるEGFR-TKIはイレッサ、タルセバ、ジオトリフ、タグリッソの4剤へ、ALK阻害薬はザーコリ、アレセンサ、ジカディアの3剤になる見込みです。現時点ではあくまで“見込み”です。

 タグリッソは、AZD9291と呼ばれていた新規EGFR-TKIです。すでに販売されているEGFR-TKIで治療を受けた非小細胞肺癌の患者さんのうち、T790M変異が陽性だった127人の奏効率が61%(95%信頼区間52-70%)と報告されており、第3世代EGR-TKIとして期待されています1),2)

 ジカディアは、LDK378と呼ばれていた新規ALK阻害薬です。第1世代ALK阻害薬に耐性化をきたした非小細胞肺がんも含めて、その有効性が2014年に報告されていました3)。アレセンサと同じく、L1196M変異、G1269A変異といったザーコリ耐性の非小細胞肺がんに対しても有効であることが分かっており、半数近くにザーコリ治療歴を含む集団でも高い奏効率が報告されています4)

 なお、同部会ではヌーカラ®(メポリズマブ)についても承認されています。海外のボサトリア®の方が商品名としては親しみがあったように思うのですが・・・。何はともあれ、気管支喘息のモノクローナル抗体については、ゾレア vs ヌーカラの戦いになりそうです。

(参考文献)
1) Jänne PA, et al. AZD9291 in EGFR inhibitor-resistant non-small-cell lung cancer. N Engl J Med. 2015 Apr 30;372(18):1689-99.
2) Greig SL. Osimertinib: First Global Approval. Drugs. 2016 Feb;76(2):263-73.
3) Shaw AT, et al. Ceritinib in ALK-rearranged non-small-cell lung cancer. N Engl J Med. 2014 Mar 27;370(13):1189-97.
4) Kim DW, et al. Ceritinib in advanced anaplastic lymphoma kinase (ALK)-rearranged (ALK+) non-small cell lung cancer (NSCLC): Results of the ASCEND-1 trial. 2014 ASCO meeting.


by otowelt | 2016-03-01 00:18 | 肺癌・その他腫瘍

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