メタアナリシス:COPDに対するLAMA/LABA併用療法と単剤療法の比較

e0156318_23175684.jpg LAMA/LABAの中では、個人的にはアノーロの処方が増えています。スピオルトはまだ長期処方ができないこともあって、院内での試用にとどめております。

Luigino Calzetta, et al.
A systematic review with meta-analysis of dual bronchodilation with LAMA/LABA for the treatment of stable chronic obstructive pulmonary disease
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.02.646


背景:
 LAMA/LABAの固定用量吸入は広く用いられているが、head-to-headでの比較試験はほとんどない。そのためわれわれは、少なくとも3ヶ月以上の期間、COPDに対するLAMA/LABAの効果を評価した臨床試験のデータを統合しメタアナリシスを実施した。

方法:
 異なるデータベースから、発表・未発表のランダム化比較試験を抽出した。単剤治療に対して、LAMA/LABAの併用がトラフ1秒量、TDI、SGRQ、循環器系への安全性にどのような差をもたらすか調べた。

結果:
 14の論文と1のcongress abstractが抽出された(23168人のCOPD患者:併用10328人、単剤12840人)。われわれの解析の結果、すべてのLAMA/LABA併用療法は、LAMAあるいはLABA単剤よりもトラフ1秒量の改善が大きかった。
 LAMA/LABAの各製剤ごとに統計学的な差はみられなかったが、現在実臨床で使用されているLAMA/LABAはより効果的であった。ただし、トラフ1秒量に関して各製剤の傾向としては以下のようなデータが得られた。
 ウメクリジニウム/ビランテロール62.5/25μg=グリコピロニウム/インダカテロール15.6/27.5μg>グリコピロニウムインダカテロール50/110μg>チオトロピウム/オロダテロール5/5μg>アクリジニウム/ホルモテロール400/12μg
 LAMA/LABA併用は単剤よりもTDIおよびSGRQスコアを改善したが、心血管系のリスクについては上昇させなかった。

結論:
 LAMA/LABA併用療法は、LAMAあるいはLABA単剤よりもトラフ1秒量の改善が大きい。LAMA/LABAの各製剤ごとに統計学的な差はみられなかった。


by otowelt | 2016-04-08 00:39 | 気管支喘息・COPD

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