閉塞性睡眠時無呼吸にCPAPを導入すると体重が増える

e0156318_1118556.jpg なんとなく、禁煙後の体重増加と似ていますね。

Tachikawa R, et al.
Changes in Energy Metabolism After Continuous Positive Airway Pressure for Obstructive Sleep Apnea.
Am J Respir Crit Care Med. 2016 Mar 1. [Epub ahead of print]


背景:
 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)におけるエネルギー恒常性の破綻は体重増加を招きうる。しかしその反面、OSAに対するCPAP治療によっても体重増加が起こりうるが、そのメカニズムは分かっていない。

目的:
 CPAP治療後にOSA患者が体重増加する機序を調べる。

方法:
 63人の新規OSA患者(51人が男性、平均年齢60.8±10.1歳、AHI>20)が登録され、ベースライン、CPAP開始時、3ヶ月後の代謝を調べた。測定したのはポリソムノグラフィ、体重、身体計測、基礎代謝率(BMR)、ホルモン(ノルアドレナリン、コルチゾル、レプチン、グレリン、IGF-1)、食事摂取、食行動、身体活動。

結果:
 CPAP治療後のBMRは有意に低下していた(ベースライン:1584 kcal/日、CPAP開始時:1561 kcal/日、フォローアップ時1508 kcal/日, p <0.001)。身体活動性や総カロリー摂取量には差はみられなかった。多変量回帰分析では、ベースラインのAHI、尿中ノルアドレナリン変化量、CPAPアドヒアランスはBMR変化の有意な予測因子であった。体重増加した患者は、レプチン値が高く、グレリン値が低く、食行動スコアが高かった。

結論:
 CPAP 治療後に基礎代謝は低下しており、エネルギー消費量の低下がCPAP治療後の体重増加の背景にあることが示されたが、食事内容や食行動の問題がさらなる体重増加を助長しうる。


by otowelt | 2016-03-24 00:58 | 呼吸器その他

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