GERDに対してPPI治療を受けているCOPD患者は、COPD急性増悪のリスクが高い

e0156318_23175684.jpg 意外な結果です。

Luzia Baumeler, et al.
Therapy with proton-pump inhibitors for gastroesophageal reflux disease does not reduce the risk for severe exacerbations in COPD
Respirology, Article first published online: 11 MAR 2016, DOI: 10.1111/resp.12758


背景および目的:
 胃食道逆流症(GERD)の症状は、COPD急性増悪の高いリスクと関連している。われわれは、プロトンポンプ阻害薬が安定期COPD患者の急性増悪リスクを減少させるという仮説を立てた。

方法:
 Predicting Outcome using Systemic Markers in Severe Exacerbations-COPDコホートにおける安定期COPD患者638人を登録し前向きに評価した。合併症とそれに関する治療について、ベースライン時、増悪時、半年ごとの外来時にアセスメントした。観察期間は中央値24か月。プライマリアウトカムは急性増悪および死亡とした。

結果:
 COPD患者の85人(13.3%)がGERD治療を受けた。これらの患者は、1年の急性増悪率および重度の急性増悪率が有意に高く(P = 0.009、P = 0.002)、QOLが低く(SF-36: 活動性スコアP = 0.004, SGRQ:身体機能P = 0.013、社会機能P = 0.007)、気流閉塞、呼吸困難感、運動耐容能も不良で、mMRCスコアが高く(P = 0.002)、6分間歩行距離が短く(P = 0.0004)、補正Charlsonスコアも高かった(P < 0.0001)。GERD治療は重度の急性増悪までの期間短縮と関連していた(ハザード比2.05 95%信頼区間1.37–3.08)。

結論:
 安定期COPDでプロトンポンプ阻害薬による制酸治療を受けている患者は、COPD急性増悪が頻繁になるリスクや重症急性増悪に陥るリスクが高い。


by otowelt | 2016-04-14 00:23 | 気管支喘息・COPD

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