喘息患者に対する大気汚染はACOSのリスクか

e0156318_1221504.jpg いや、しかしたばこが一番の原因だと思うんですが・・・。

To T, et al.
Progression from Asthma to Chronic Obstructive Pulmonary Disease (COPD): Is Air Pollution a Risk Factor?
Am J Respir Crit Care Med. 2016 Mar 7. [Epub ahead of print]


背景:
 喘息COPDオーバーラップ症候群(ACOS)の患者は、それぞれの単独疾患の患者と比較して肺機能の減少がよりはやく、急性増悪の頻度が多く、QOLが不良である。大気汚染は喘息とCOPDのリスク因子として知られているが、ACOSに対する影響についてはよくわかっていない。

目的:
 高レベル大気汚染に曝露された喘息患者でACOSのリスクが上昇するかどうか調べること。

方法:
 カナダオンタリオ州に住む18歳以上(1996年時点)の住人のうち、1996~2009年に喘息を有しておりCCHSサーベイに参加したものを登録、その後ACOSの発症がないかどうか2014年までフォローアップした。固定モニタリング地域からPM2.5やオゾンの曝露データを得た。大気汚染とACOSの関連性をCox回帰モデルを用いて調べた。

結果:
 CCHSを完遂した6040人の喘息を有する成人のうち、630人がACOS症例であった。非ACOS患者と比べると、ACOS患者は喘息発症が遅発性であり、死亡率が高く、COPD診断前に救急部の受診が頻回であった。ACOS罹患に対してPM2.5およびオゾンが与えるリスクは補正ハザード比がそれぞれ2.78 (95%信頼区間1.62-4.78)、1.31 (95%信頼区間0.71-2.39)であった。

結論:
 高レベル大気汚染に曝露された喘息患者は、ACOSに発展しやすい。大気汚染曝露を最小限にすることで、ACOSのリスクを減らすことができるかもしれない。


by otowelt | 2016-04-18 00:06 | 気管支喘息・COPD

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