コントロール不良の喘息患者は寒波による呼吸器症状増悪が多い

e0156318_100187.jpg 寒波と喘息の関連についての報告です。

Hyrkäs H, et al.
Asthma control and cold weather-related respiratory symptoms.
Respir Med. 2016 Apr;113:1-7.


背景:
 北半球に住む人々は寒気に幾度となくさらされ、喘息患者はより強い呼吸器症状を経験する。われわれは、喘息コントロール不良の患者はより寒波による呼吸器症状の悪化を経験しやすいのではないかと仮説を立てた。

方法:
 1995年の北フィンランド成人喘息患者に対する集団ベースの横断的研究(回答率40.4%)により、寒波が呼吸器症状・喘息症状を悪化させるかどうか尋ねたアンケート(喘息コントロールテスト[ACT])データが得られた。

結果:
 寒波による呼吸器症状は、コントロール不良の喘息患者で頻繁にみられた。補正有病率比は以下の通り:息切れ(男性1.47, 95%信頼区間1.22-1.77; 女性1.18,95%信頼区間1.07-1.30), 咳嗽(男性1.10,95%信頼区間0.91-1.34; 女性1.18, 95%信頼区間1.08-1.30), 喘鳴(男性1.91,95%信頼区間1.31-2.78; 女性1.48, 95%信頼区間1.17-1.87), 喀痰(男性1.51, 95%信頼区間1.06-2.14; 女性1.62, 95%信頼区間1.27-2.08)、胸痛(男性4.47, 95%信頼区間1.89-10.56; 女性2.60, 95%信頼区間1.64-4.12)。喘息コントロールと症状発現は特に喫煙者で顕著にみられた。

結論:
 喘息コントロール不良患者は、寒波による呼吸器症状増悪を経験しやすいことがわかった。


by otowelt | 2016-04-20 00:48 | 気管支喘息・COPD

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