吸入薬の吸入手技と喘息コントロールの関連性

e0156318_8565074.jpg DPIはやはり操作が難しい。しかし、コントロール不良に与える影響はそれ以外にあるかもしれないと結論づける報告です。いろいろな報告があるので、参考程度。

Basheti IA, et al.
Associations between inhaler technique and asthma control among asthma patients using pressurised MDIs and DPIs.
Int J Tuberc Lung Dis. 2016 May;20(5):689-95.


目的:
 長期管理薬として使用しているpMDIとDPIの吸入手技と喘息コントロール(ACTスコアで評価)の関連を調べること。

デザイン:
 この横断研究において、pMDIあるいはDPI(タービュヘイラーおよびアキュヘイラーディスカス)を使用している喘息患者に対して吸入手技チェックリストを用いて評価した。ACTスコア(最大25点満点:高いほど喘息コントロールが良好であることを示す)でコントロール状況を調べた。

結果:
 研究に登録された130人の患者(41人:タービュヘイラー、54人:アキュヘイラーディスカス、35人:pMDI)のうち、吸入手技はpMDI(8.1±0.9)と比べてタービュヘイラー(4.4±0.9)、アキュヘイラーディスカス(5.4±1.0)で低かった(P < 0.001, one-way analysis of variance)。高齢とpMDIの使用は吸入手技良好と関連していた。登録患者のACTスコアは総じて低かった(平均値:タービュヘイラー:13.1 ± 3.9, アキュヘイラーディスカス:13.3 ± SD 3.9、pMDI:12.8 ± SD 4.2)。吸入手技とACTスコアとの関連性は同定されなかった。直近の喘息診断や教育水準の高さは高いACTスコアと関連していた。

結論:
 本研究の喘息コントロールは不良であり、それと吸入手技に有意な関連性はみられなかった。


by otowelt | 2016-05-09 00:48 | 気管支喘息・COPD

<< COPDに対するウメクリジニウ... スタチン使用は活動性結核のリス... >>