食道裂孔ヘルニアとIPFの関連性

e0156318_943137.jpg GERDが関連するIPFを疑っているとき、BAL中のpHを測定してみるというアイディアもあります(Med Sci Monit. 2014 Feb 15;20:255-61.)。

Céline Tossier, et al.
Hiatal hernia on thoracic computed tomography in pulmonary fibrosis
ERJ, DOI: 10.1183/13993003.01796-2015 Published 12 May 2016


背景:
 GERDはIPFの発症と進行に関連していると疑われてきた。われわれは、食道裂孔ヘルニアが他の間質性肺疾患(ILD)よりもIPFにより多く観察される、IPFにおけるより重度の臨床像と関連しているという仮説を立てた。

方法:
 後ろ向きに79人のIPF患者、103人の他のILD患者(17人:強皮症、54人:他の膠原病、32人:CHP)における食道裂孔ヘルニアの頻度をCT検査で調べた。IPF群における各特徴を食道裂孔ヘルニア合併群(42人)および食道裂孔ヘルニア非合併群(37人)で比較した。

結果:
 IPF患者における食道裂孔ヘルニアの頻度は53%で、これは強皮症ILDと同等であったが、他の2つのILD群と比べて有意に多かった。食道裂孔ヘルニアサイズは、CTにおける線維化スコアや肺機能とは関連していなかった。呼吸器系の死亡率は食道裂孔ヘルニア合併IPF群の方が非合併群よりも有意に高かった(p=0.009)。

結論:
 食道裂孔ヘルニアはIPF発症に特異的な役割を有しており、GERDに起因するものと考えられる。


by otowelt | 2016-06-20 00:55 | びまん性肺疾患

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