就学前児童の喘鳴コントロール評価には0.75秒量測定がよい

e0156318_1034324.jpg こういう研究は好きです。

Véronique Nève, et al.
Utility of measuring FEV0.75/FVC ratio in preschoolers with uncontrolled wheezing disorder
ERJ, DOI: 10.1183/13993003.01391-2015 Published 26 May 2016


背景:
 コントロール不良の喘鳴(wheezing)は就学前の小児によくみられるが、親が疾患コントロールが良好であると過剰評価する傾向もあって、疾患コントロールアセスメントが難しい。この研究は、呼気時間を変数としたt秒量(FEVt)/努力性肺活量(FVC)を就学前児童に実施し比較した初めての研究である(1秒量、0.75秒量、0.5秒量)。われわれの目的は、正常下限(LLN:z-スコア<-1.64)を下回るFEVt/FVCがコントロール不良の喘鳴と関連しているかどうか調べることである。

方法
 3~5歳の92人の健康な小児および125人の喘鳴を有する(62%がコントロール不良)小児において、FVC、1秒量(FEV1)、0.75秒量(FEV0.75)、0.5秒量(FEV0.5)を測定した。LLN未満のスパイロメトリーと疾患分類(健康/喘鳴)および疾患コントロール分類(コントロール良好/コントロール不良)との関連性をロジスティック回帰を用いて評価した。

結果:
 LLN未満の0.75秒量あるいは0.5秒量は、喘鳴と関連していた(オッズ比9.78, 95%信頼区間3.70–25.88、オッズ比6.64, 95%信頼区間2.24–19.66; いずれもp<0.001)。LLN未満の0.75秒量のみがコントロール不良の喘鳴と関連していた(オッズ比2.53, 95%信頼区間1.12–5.68; p=0.025)。

結論:
 0.75秒量は就学前児童の喘鳴コントロールを評価する上で、有用なサロゲートアウトカムである。


by otowelt | 2016-06-29 00:50 | 気管支喘息・COPD

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