Sjögren症候群の15.4%に嚢胞性肺病変がみられ、その多くが進行しない

e0156318_1517551.jpg 後ろ向きですが、貴重なデータですね。

Carlos D. Martínez-Balzano, et al.
Cystic lung disease among patients with Sjögren’s syndrome: frequency, natural history and associated risk factors
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.05.015


背景:
 Sjögren症候群(SS)における嚢胞性肺病変(CLD)は、不確かではあるが予後を示唆する病態と考えられている。われわれの目的は、その頻度、進行、関連リスク因子、合併症について調べることである。

方法:
 原発性SSあるいは二次性SSの84人の患者において、胸部画像(胸部レントゲン写真あるいは胸部CT)をCLD同定のため後ろ向きに評価した。13人の嚢胞を有する患者が同定された。ベースラインの患者背景が抽出された。CLDを予測する因子を探索すべく多変量ロジスティック回帰モデルを用いた。

結果:
 CLDはSS患者84人中13人にみられた(15.4%)。CLDは高齢(オッズ比1.1、95%信頼区間1.0-1.6)、二次性SSの診断(オッズ比12.1、95%信頼区間1.12-130.4)、抗SSA/Ro抗体陽性(オッズ比26.9、95%信頼区間1.44-93.61)と関連していた。追跡期間中央値4年で、CLD患者12人には放射線学的な進行はみられなかった。CLDは肺機能検査の特異的パターンとは相関がみられなかった。嚢胞に感染をきたした患者が2人いた。

結論:
 CLDはSSでよくみられる病態であり、経時的な胸部画像検査および肺機能検査では進行がほとんどみられない。


by otowelt | 2016-06-21 00:40 | びまん性肺疾患

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