血中および胸水中VEGFレベルはベバシズマブのアウトカムを予測するバイオマーカー

e0156318_10101326.jpg アバスチン®のバイオマーカーの報告です。

Tamiya M, et al.
Vascular Endothelial Growth Factor in Plasma and Pleural Effusion Is a Biomarker for Outcome After Bevacizumab plus Carboplatin-Paclitaxel Treatment for Non-small Cell Lung Cancer with Malignant Pleural Effusion.
Anticancer Res. 2016 Jun;36(6):2939-44.


目的:
 悪性胸水は、VEGFが血清および血漿で上昇することと関連している。悪性胸水(MPE)患者におけるベバシズマブ治療のアウトカムとしてバイオマーカーは存在しない。われわれは過去にカルボプラチン+パクリタキセル+ベバシズマブが進行性非小細胞肺癌(NSCLC)およびMPE患者に効果的であることを示したが、治療アウトカムと血中あるいは胸水中のVEGFレベルの関連性については評価していなかった。そこで、このVEGFレベルがベバシズマブ治療アウトカムを予測するかどうか評価した。

患者および方法:
 NSCLCおよびMPEの患者23人を2010年9月から2012年6月まで登録した。血中VEGFレベルは19人の患者で、胸水中VEGFレベルは22人の患者で測定された。

結果:
 血中VEGFレベルが低い患者と比較して、高レベルの患者は有意に全生存期間(13.8ヶ月 vs. 6.5ヶ月, p=0.04)、無増悪生存期間(8.7ヶ月 vs. 4.8ヶ月, p<0.01)、胸水再貯留までの期間(9.7ヶ月 vs. 6.2ヶ月, p=0.02)が短かった。胸水中VEGFレベルが低い患者と比較して、高レベルの患者は有意に全生存期間(19.6ヶ月 vs. 6.9ヶ月, p<0.01)、胸水再貯留までの期間(9.6ヶ月 vs. 6.7ヶ月, p=0.04)が短かったが、無増悪生存期間には有意差はなかった(6.6ヶ月 vs. 5.9ヶ月, p=0.18).

結論:
 血中および胸水中のVEGFレベルは、NSCLCおよびMPE患者におけるベバシズマブのアウトカムを予測するかもしれない。 


by otowelt | 2016-06-23 00:45 | 肺癌・その他腫瘍

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