中国では喘息患者の31%、COPD患者の19%がACOS

e0156318_125953.jpg これまでの報告と比べると、かなり多い数字です。通常ACOSはCOPD・喘息ともに10~20%程度の合併率ではないかと考えられています。

Ding B, et al.
Asthma-chronic obstructive pulmonary disease overlap syndrome in the urban Chinese population: prevalence and disease burden using the 2010, 2012, and 2013 China National Health and Wellness Surveys.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2016 Jun 9;11:1139-50.


背景:
 これまでの研究により、ACOSの患者が認識されるようになってきた。しかしながら、中国における研究はほとんどない。この研究は、都市部中国におけるACOSの頻度と患者アウトカムの関連性を調べたものである。

方法:
 2010年~2013年の中国National Health and Wellness Surveyによるデータを用いた(59935人)。回答者は、主治医診断による4つの疾患グループに分けられた。すなわち、ACOS、喘息、COPD、コントロール(喘息もCOPDもない)である。

結果:
 ACOS患者は成人の0.61%にのぼった(366人)。喘息の集団の30.73%が、COPDの集団の18.60%がACOSであった。ACOS患者は他の疾患グループと比べて有意に健康ステータスが不良で、仕事生産性が低く、医療機関の使用が少なかった。ACOS患者と喘息患者のアウトカムにはあまり差はみられなかった。

結論:
 COPD患者や健常人と比較するとACOS患者は健康ステータスが不良で仕事生産性も低かった。


by otowelt | 2016-07-19 00:10 | 気管支喘息・COPD

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