2型糖尿病の存在は肺血栓塞栓症の死亡リスク

e0156318_1015674.jpg 肺血栓塞栓症にはリスク因子が多いです。

de Miguel-Díez J, et al.
Type 2 diabetes is associated with a higher incidence of hospitalization for pulmonary embolism in Spain: Analysis of hospital discharge data during 2004-2013.
Respirology. 2016 Jul 4. doi: 10.1111/resp.12847. [Epub ahead of print]


背景および目的:
 スペインにおいて2004~2013年の間に、2型糖尿病の有無が肺血栓塞栓症(PE)の頻度とアウトカムに影響を与えるか調べた。

方法:
 この研究は、PEで入院した患者の国立病院退院データベースに基づいたものである。年間の発症率を2型糖尿病ステータスによって分類した。院内死亡率、入院期間、合併症、治療内容などが解析された。

結果:
 合計123872人のPE患者が退院した(男性:56361人、女性:67511人)。そのうち、15.3%の患者が2型糖尿病を有していた。PEは糖尿病患者で発症率が高かった(男性:補正リスク調整罹患率比2.00、95%信頼区間1.95-2.05、女性2.50、95%信頼区間2.45-2.57)。院内死亡率と高齢・Charlsonスコア>3点・心房細動・がんには関連性がみられた。2型糖尿病は高いPE死亡率と関連していた(男性:オッズ比1.22, 95%信頼区間1.12-1.32、女性:オッズ比1.24, 95%信頼区間1.15-1.33)。

結論:
 糖尿病の存在はPEの死亡率と独立して関連していた。また、高い入院率とも関連していた。


by otowelt | 2016-07-20 00:57 | 呼吸器その他

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