気管支鏡の鎮静にフェンタニル+ミダゾラムは有用

e0156318_9511053.jpg ミダゾラムは広まっていますが、フェンタニルまで使っている施設は少ないでしょうね。是非とも併用したいと思いました。

Minami D, et al.
Safety and discomfort during bronchoscopy performed under sedation with fentanyl and midazolam: a prospective study.
Jpn. J. Clin. Oncol. first published online July 5, 2016 doi:10.1093/jjco/hyw083


背景:
 フェンタニルとミダゾラムは日本人の気管支鏡検査において安全かつ有用な鎮静法である。

目的:
 気管支鏡中のフェンタニルとミダゾラムによる鎮静はアメリカやヨーロッパで広く用いられているが、日本ではルーチンには実施されていない。本研究の目的は、フェンタニルとミダゾラムによる気管支鏡中の鎮静について評価することである。

方法:
 37人の患者が2014年11月から2015年7月まで岡山大学病院において登録された。フェンタニル20μgを検査前に投与し、その後フェンタニル10μgとミダゾラム1mgを必要時に追加した。検査後2時間に患者に対してアンケートを実施した。アンケートでは、満足度を調査した(VAS1点~5点:5点がもっとも不快)。また、「気管支鏡のことを覚えていますか?」といった追加の質問を実施した。検査時のバイタルサインも記録された。

結果:
 13人の男性、24人の女性が登録された。年齢中央値は67歳(31-87歳)だった。使用量中央値はそれぞれ45.4μg(30-100μg)、ミダゾラム2.56mg(1-10mg)で、70.2%の患者が「もう一度受けてもいい」と回答した。37.8%の患者だけが気管支鏡のことを覚えていた。重篤な合併症は観察されなかった。

結論:
 日本においても、気管支鏡中のフェンタニルとミダゾラムによる鎮静を推奨すべきである。


by otowelt | 2016-07-21 00:33 | 気管支鏡

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