メタアナリシス:COPDに対するロフルミラスト

e0156318_2225660.jpg ロフルミラストはまだ日本では承認されていません。 

Yuan L, et al.
Potential treatment benefits and safety of roflumilast in COPD: a systematic review and meta-analysis.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2016 Jun 30;11:1477-83.


背景:
 ロフルミラストはCOPD治療に効果的であり、特にCOPD急性増悪を予防する効果があるとされている。

目的:
 安定期COPDに対するロフルミラストの効果と安全性を評価したランダム化比較試験を評価すること。

方法:
 MEDLINE, EMBASE, Cochrane Controlled Trials Registerで検索を実施した。COPDにおけるロフルミラストの治療効果を報告したランダム化比較試験を抽出し、メタアナリシスを実施した。

結果:
 合計9つの記事と13のランダム化比較試験が同定された。ロフルミラスト群の29.1%の患者が急性増悪を経験した。ロフルミラストの使用は、プラセボと比較してCOPD急性増悪を減少させた(オッズ比0.82, 95%信頼区間0.75-0.9)。ロフルミラスト使用によってQOLおよびスパイロメトリーのデータが改善した。気管支拡張薬投与前1秒量変化は、ロフルミラスト投与群で増加したが(64.88 mL; 95%信頼区間54.09-75.66)、プラセボ群では増加しなかった。ロフルミラスト群ではプラセボ群と比較して有害事象がやや多かった(オッズ比1.36, 95%信頼区間1.13-1.65)。有害事象には下痢、頭痛、悪心、体重減少、などがみられた。

結論:
 COPD急性増悪を予防するロフルミラストの効果は明白であった。COPD患者においてロフルミラストはスパイロメトリーのデータを改善させた。ロフルミラストはCOPD患者には利益をもたらしたが、コホートデザインデータに限定された結果であること、研究間の異質性があることから、さらなるランダム化比較試験の実施が望ましい。


by otowelt | 2016-08-01 00:02 | 気管支喘息・COPD

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