肥満パラドクス:COPDはBMIが高い方が死亡リスクが低い?

e0156318_1633480.jpg 脂肪よりも筋肉をつけないとダメなのは明白です。

Guo Y, et al.
Body mass index and mortality in chronic obstructive pulmonary disease: A dose-response meta-analysis.
Medicine (Baltimore). 2016 Jul;95(28):e4225.


背景:
 この研究の目的は、COPD患者においてBMIと死亡率の量反応関係を調べることである。

方法:
 われわれはPubMed、Embase、Web of Scienceから2015年7月までの文献を検索した。ランダム効果メタアナリシスを用いて正常体重のCOPD患者の死亡率を、低体重、過体重、肥満のCOPD患者のそれと比較し相対リスクを算出した。加えて、BMIと死亡率の量反応関係を調べた。

結果:
 17の観察研究、30182人のCOPD患者が対象となった。健常者と比較して、低体重、過体重、肥満COPD患者の死亡の相対リスクはそれぞれ、1.40(95%信頼区間1.20-1.63), 0.80 (95%信頼区間0.67-0.96), 0.77 (95%信頼区間0.62-0.95)だった。ランダム効果モデルを用いると、BMIと死亡率の間には非線形の相関がみられた。BMI21.75未満のCOPD患者は死亡リスクが高かった。さらに、BMIが増加するほど死亡リスクが減少した。BMIが30だと、死亡リスクは最も低かった(相対リスク0.69; 95%信頼区間0.53-0.89)。BMIが32を超える場合、BMIと死亡に関連性はなかった。

結論:
 過体重はCOPD患者の低い死亡リスクと関連していたが、低体重は高い死亡リスクと関連していた。しかしながら、COPD患者における肥満と死亡率の関連を支持するエビデンスは限られている。


by otowelt | 2016-08-02 00:31 | 気管支喘息・COPD

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