possible UIP/inconsistent with UIPパターンを有する非IPF間質性肺炎の急性増悪の頻度と予後

e0156318_12303248.jpg 当院からの報告です。第三者的な目で読んでも貴重な知見であるため記載させていただきます。

Arai T, et al.
Heterogeneity of incidence and outcome of acute exacerbation in idiopathic interstitial pneumonia.
Respirology. 2016 Jul 26. doi: 10.1111/resp.12862. [Epub ahead of print]


背景および目的:
 IPF急性増悪および他の間質性肺炎(IIP)の急性増悪は予後不良である。この研究の目的は、IPFおよび他のIIPの急性増悪の頻度と予後を同定することである。

方法:
 合計229人の患者が登録され、92人がIPF、137人がIPF以外のIIPであった(ATS/ERS/JRS/ALAT基準2011年ガイドラインに準拠)。IPF以外のIIPには、外科的肺生検で診断がついた11人が含まれていた。また、IPF以外のIIPには、胸部HRCTでpossible UIPパターンを示した75人およびinconsistent with UIPをパターンを示した62人が含まれていた。急性増悪の予測および増悪後の予後について調べた。

結果:
 IPFの年間発生は、IPFで16.5%、possible UIPのあるIIPで8.9%、inconsistent with UIPのあるIIPで4.0%だった。BMI、修正MRCスコア、%努力性肺活量で補正すると、IPFはpossible UIPおよびinconsistent with UIPのあるUIPよりも急性増悪の頻度が高かった。胸部HRCTにおけるpossible UIPを有するIIP急性増悪は、IPF急性増悪より予後不良だった。

結論:
 胸部HRCTにおいてpossible UIPおよびinconsistent with UIPパターンを有するIIPの急性増悪は、IPF急性増悪よりも頻度が低かった。また、possible UIPパターンを有するIIPの急性増悪の予後は、IPF急性増悪よりも不良かもしれない。


by otowelt | 2016-08-15 00:54 | びまん性肺疾患

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