COSYCONET研究:COPD患者では末梢動脈疾患の頻度が高い

e0156318_17345414.jpg その頻度、倍とのこと。

Sarah Houben-Wilke, et al.
Peripheral Artery Disease and its Clinical Relevance in Patients with COPD in the COSYCONET Study
Am J Respir Crit Care Med. First published online 17 Aug 2016 as DOI: 10.1164/rccm.201602-0354OC


背景:
 COPD患者における末梢動脈疾患(PAD)の頻度と臨床的関連性の知見は不足している。

目的:
 われわれはCOPD患者におけるPADの頻度を健常コントロール群と比較し、PADと健康ステータス・機能的耐容能との関連性を調べた。

方法:
 PADの診断には足関節上腕血圧比(ABI)(Ankle-Brachial-Index)が用いられた(ABI0.9以下)。6分間歩行距離、健康ステータス(SGRQスコア、CATスコア、EQ-5D-3L)がCOSYCONETコホート研究におけるアウトカムとして使用された。コントロール群はSHIPコホートから抽出された。
 
結果:
 2088人のCOPD患者(61.1%が男性、平均年齢65.3±8.2歳、GOLD分類I期5.1%-II期7.4%-11.1%-9.5%)が登録された。184人(8.8%)の患者がPADと診断された。SHIPコホートでは、PADは1.8~4.2%の範囲であった。PADを有するCOPD患者は有意に6分間歩行距離が短かく(356m vs 422m、p<0.001)、健康ステータスが不良であった(SGRQスコア:49.7 vs 42.7、p<0.001、CATスコア: 19.6 vs 17.9, p=0.004, EQ-5D VAS: 51.2 vs 57.2, p<0.001)。この差はいくつかの交絡因子で補正後も有意であった。

結論:
 大規模なCOPDコホートにおいて、8.8%の患者がPADと診断された。これは非COPDコントロールよりも頻度が高かった。


by otowelt | 2016-09-01 00:53 | 気管支喘息・COPD

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