サルコイドーシスとIPFにおける疲労

e0156318_11333269.jpg サルコイドーシスの方が疲労感が大きいのかどうか、実臨床では正直わかりません。

Atkins CP, et al.
Fatigue in sarcoidosis and idiopathic pulmonary fibrosis: differences in character and severity between diseases.
Sarcoidosis Vasc Diffuse Lung Dis. 2016 Aug 1;33(2):130-8.


背景:
 サルコイドーシスとIPFはいずれも間質性肺疾患という共通事項がある。疲労はサルコイドーシスの特徴であるとされているが、IPFの疲労との関連性については調べられていない。

目的:
 これらの疾患における疲労の頻度と重症度、および疲労スコアに影響する因子を調べること。

方法:
 サルコイドーシスおよびIPF患者において、単施設で横断的に質問票を用いた研究を実施した。質問票データには、疲労、不安、抑うつ、睡眠、呼吸困難の評価に加え、スパイロメトリーを含む疾患重症度をはかる検査も含めた。

結果:
 質問票は232人の患者で実施された(82人が健常ボランティア、73人がサルコイドーシス患者、77人がIPF患者)。サルコイドーシス患者は有意に睡眠スコアが高かったが、疲労、不安、抑うつに関しては有意差はなかった。重症度によって層別化すると、統計学的に有意ではないが、サルコイドーシス患者で疲労が強い傾向にあった。回帰分析では、サルコイドーシスコホートにおいて疲労を予測する因子は同定できなかったが、IPFコホートでは呼吸困難と睡眠スコアが有意に疲労を予測した(R2=0.74).

結論: 
 サルコイドーシスおよびIPF患者は疲労に苦しんでいるが、サルコイドーシス患者はIPF患者よりも重度の疲労スコアを呈する群と考えられた。


by otowelt | 2016-09-26 00:38 | サルコイドーシス

<< IPFの気腫合併例はIPF単独... AZALEA試験:成人喘息発作... >>