CXCR2阻害剤はコントロール不良喘息患者の発作を減少させない

e0156318_1637713.jpg 期待されていた薬剤の1つであっただけに残念な結果でした。

Paul M O'Byrne, et al.
Efficacy and safety of a CXCR2 antagonist, AZD5069, in patients with uncontrolled persistent asthma: a randomised, double-blind, placebo-controlled trial
Lancet Respiratory Medicine, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S2213-2600(16)30227-2


背景:
 好中球性気道炎症が病態生理学特徴である重症喘息の患者が存在する。化学受容体CXCR2の刺激は好中球を軌道に誘導する。われわれは、コントロール不良重症喘息患者において、CXCR2阻害剤(AZD5049)の追加治療の効果と安全性を調べた。

方法:
 多施設共同ランダム化二重盲検プラセボ対照試験において、われわれは18歳以上の長時間作用性β2刺激薬および中用量あるいは高用量吸入ステロイド薬の併用下でもコントロールが不良である喘息患者を登録した。患者はランダムに1:1:1:1に5mg、15mg、45mgのAZD5049(1日2回)およびプラセボに割り付けられた。プライマリエンドポイントは、6ヶ月間の重症喘息発作の数とした。安全性は6ヶ月の治療期間で解析された。

結果:
 640人の患者(平均年齢52歳±11.8歳)がランダム化され、478人がAZD5069(5mg群160人、15mg群156人、45mg群162人)、162人がプラセボに割り付けられた。どの用量群のAZD5069もプラセボと比較した重症喘息発作の頻度を減らさなかった(率比、5mg群:1.29, 90%信頼区間0.79–2.11; 15mg群:1.53, 同0.95–2.46; 45mg群:1.56, 同0.98–2.49)。AZD5069治療の忍容性は良好であった。もっともよくみられた有害事象は鼻咽頭炎であったが、プラセボの頻度より少なかった。

結論:
 CXCR2阻害剤は、コントロール不良重症喘息患者の重症発作の頻度を減らさない。


by otowelt | 2016-10-03 00:13 | 気管支喘息・COPD

<< ACOSはCOPD単独よりもF... ネーザルハイフローのレビュー >>