IMPACT試験:homogeneous emphysemaに対する気管支バルブによる肺容量減量術は肺機能を改善

e0156318_1825266.jpg heterogeneous emphysemaに対してはBeLieVeR-HIFi試験においてその有効性が示されている気管支バルブ。homogeneous emphysemaではどうでしょうか?

Valipour A, et al.
Endobronchial Valve Therapy in Patients with Homogeneous Emphysema: Results from the IMPACT Study.
Am J Respir Crit Care Med. 2016 Aug 31. [Epub ahead of print]


背景:
 気管支バルブ(EBV)は、重度の不均一な気腫性病変(heterogeneous emphysema)を有する患者の肺の生理機能を改善させることが示されている(BeLieVeR-HIFi試験)。均一な気腫性病変(homogeneous emphysema)に対してもEBVが効果的かどうかは限られたデータしかない。

目的:
 側副換気のないhomogeneous emphysemaの患者に対するEBVの効果と安全性を調べること。

方法:
 前向き多施設共同ランダム化比較試験を実施した。プライマリアウトカムは、通常ケアと比較したEBV治療群の3ヶ月後の1秒量変化率(%)とした。セカンダリアウトカムに1秒量、SGRQスコア、6分間歩行距離、標的葉容量減少とした。

結果:
 93人の患者(平均年齢63.7±6.1歳、%1秒量29.3±6.5%、%残気量275.4±59.4%)が登録され、EBV群に43人、通常ケア群に50人が割り付けられた。プライマリアウトカムは、EBV群で13.7±28.2%、通常ケア群で-3.2±13.0%だった(平均差17.0%、p=0.0002)。その他のアウトカムとして、SGRQスコア:-8.63±11.25 vs 1.01±9.36、6分間歩行距離22.63±66.63m vs -17.34±52.8mも3ヶ月後に有意な変化がみられた。3ヶ月時点での標的葉容量減少は-1195±683 mlだった(p<0.0001)。EBV群の97.2%の患者が標的葉の容量減少を達成した(p<0.0001)。処置に起因する気胸は11人に発生した(25.6%)。そのうち5人がバルブの除去や移動を余儀なくされた。

結論:
 側副換気のないhomogeneous emphysemaの患者に対するEBVは臨床的に意義のある肺機能・運動耐容能・QOLの改善をもたらす。


by otowelt | 2016-09-28 00:34 | 気管支喘息・COPD

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