EGFR陽性の非扁平上皮非小細胞肺癌へのペメトレキセド+ゲフィチニブはゲフィチニブ単剤よりPFS延長

e0156318_7422892.jpg 有害事象の上乗せが強くなければ良い治療オプションになりそうですね。

Ying Cheng, et al.
Randomized Phase II Trial of Gefitinib With and Without Pemetrexed as First-Line Therapy in Patients With Advanced Nonsquamous Non–Small-Cell Lung Cancer With Activating Epidermal Growth Factor Receptor Mutations
JCO Published online before print August 9, 2016, doi: 10.1200/JCO.2016.66.9218


目的:
 EGFR遺伝子変異陽性の進行非扁平上皮非小細胞肺癌に対して、ゲフィチニブにペメトレキセドを加える治療が、ゲフィチニブ単剤よりも臨床的な利益があるかどうか検証した。

患者および方法:
 中国、日本、韓国、台湾の35施設において、化学療法治療歴のないEGFR遺伝子変異陽性の進行非扁平上皮非小細胞肺癌患者を登録し、ランダムに2:1にペメトレキセド群(500mg/m2 21日ごと)+ゲフィチニブ(250mg/日)(129人)あるいはゲフィチニブ単剤(66人)に割り付けた。プライマリエンドポントは、無増悪生存期間(PFS)、セカンダリエンドポイントは病勢進行までの期間、全生存期間、奏効率、奏効期間、安全性とした。

結果:
 PFSは併用群で有意に延長した(中央値15.8ヶ月、95%信頼区間12.6 to 18.3 vs 10.9ヶ月、95%信頼区間9.7 to 13.8; 補正ハザード比0.68; 95%信頼区間0.48 to 0.96; 片側P =0.014; 両側P =0.029)。EGFR exon19欠失変異およびexon21 L858R点突然変異のサブグループ解析を実施しても、ITTの結果と同様であった。併用群ではゲフィチニブ単剤群と比較すると病勢進行までの期間が延長し(中央値16.2ヶ月 v 10.9ヶ月、ハザード比0.66; 95%信頼区間0.47 to 0.93)、数値上の奏効期間も有意ではないが延長した(中央値15.4ヶ月 v 11.3ヶ月、ハザード比0.74; 95%信頼区間0.50 to 1.08)。腫瘍奏効率に有意差はみられなかった。全生存期間はimmatureだった。薬剤によるgrade 3あるいは4の有害事象は併用群でよくみられたが、毒性はマネジメント可能であった。
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(文献より引用:PFS[ITT])

結論:
 東アジア人のEGFR遺伝子陽性非扁平上皮非小細胞肺癌患者ではペメトレキセド+ゲフィチニブの併用はゲフィチニブ単剤と比較してPFSを延長した。現時点での標準治療と比較して、これらの併用治療は新しい治療オプションとなりえ、臨床アウトカムを改善させるかもしれない。


by otowelt | 2016-09-16 00:26 | 肺癌・その他腫瘍

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