Salford Lung Study:COPDに対するレルベア®は通常ケアと比較して急性増悪を減少

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 Facebook(https://www.facebook.com/pulmonarist)でもお伝えしたように、現在ロンドンで開かれているERS2016で現時点で一番のトピックです。
 私を含め、肺炎を懸念していた人間からしてみれば大きなニュースです。実臨床に根付いた試験デザインであるのが非常に好ましいと思います。GSKが介入していますが。

Jørgen Vestbo, et al.
Effectiveness of Fluticasone Furoate–Vilanterol for COPD in Clinical Practice
NEJM September 4, 2016DOI: 10.1056/NEJMoa1608033


背景:
 COPDマネジメントのエビデンスは、厳格な組み入れ基準に基づいた選ばれた患者を含む効果をみた研究に基づいている。普段の臨床プラクティスに近い状態でのランダム化比較試験が望まれていた。

方法:
 これは、COPD患者2799人を1日1回のフルチカゾンフランカルボン酸100μg/ビランテロール25μg(合剤群)あるいは通常ケア群にランダムに割り付けた比較試験である。プライマリアウトカムは、試験より1年以内に急性増悪を起こした既往のある患者における、中等症あるいは重症の急性増悪の発症とした。セカンダリアウトカムは、プライマリケアの受診率、二次医療機関の受診率、COPD初期治療の修正、試験より3年以内に急性増悪を起こした既往のある患者における急性増悪率とした(time-to-evento解析)。

結果:
 中等症あるいは重症の急性増悪は、通常ケアよりもフルチカゾンフランカルボン酸の方が有意に少なかった(8.4%、95%信頼区間1.1 to 15.2)(P=0.02)。プライマリケアあるいは二次医療機関へのCOPDによる受診には有意差はみられなかった。また両群において、time-to-event解析で初回の中等症あるいは重症急性増悪および初回の重症急性増悪の発症に差はみられなかった。フルチカゾンフランカルボン酸/ビランテール群における重篤な肺炎の有害事象の超過は観察されなかった。他の重篤な有害事象についても両群で同等だった。

結論:
 COPD急性増悪の既往がある患者において、1日1回のフルチカゾンフランカルボン酸/ビランテロール治療は通常ケアと比較して、重篤な有害事象を増加させることなく急性増悪の頻度を減少させる。


by otowelt | 2016-09-05 00:01 | 気管支喘息・COPD

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