CALIMA試験、SIROCCO試験:重症好酸球性喘息に対するベンラリズマブは発作を減少

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  Facebook(https://www.facebook.com/pulmonarist)のERS2016速報ニュース⑩でもお伝えしたように、Lancetに2研究が同時発表されています。LAVOLTA試験についても同日同誌で発表がありました。呼吸器内科医にとって論文を読むのが大変な時期ですが、頑張りましょう。
 ERS2016のニュースはFacebookで随時更新していきます。SNSなどで情報を流してくれるヨーロッパの若手呼吸器内科医たちに感謝です。

J Mark FitzGerald, et al.
Benralizumab, an anti-interleukin-5 receptor α monoclonal antibody, as add-on treatment for patients with severe, uncontrolled, eosinophilic asthma (CALIMA): a randomised, double-blind, placebo-controlled phase 3 trial
Lancet, Published Online: 04 September 2016


Eugene R Bleecker, et al.
Efficacy and safety of benralizumab for patients with severe asthma uncontrolled with high-dosage inhaled corticosteroids and long-acting β2-agonists (SIROCCO): a randomised, multicentre, placebo-controlled phase 3 trial
Lancet, Published Online: 04 September 2016


 いずれの試験も好酸球数が300/μL以上のコントロール不良喘息患者さんを組み入れた研究です。ベンラリズマブは30mgを4週ごとあるいは8週ごとに投与するレジメンで、プラセボと比較されました。
 CALIMA試験では、プラセボと比較して4週ごと投与群(率0.60[95%信頼区間0.48-0.74]、率比0.64[95%信頼区間0.49-0.85]、p=0.0018)および8週ごと投与群(率0.66[95%信頼区間0.54-0.82]、率比0.72[95%信頼区間0.54-0.95]、p=0.0188)で年間の喘息発作発生が減少しました。
 SIROCCO試験では、プラセボと比較して4週ごと投与群(率0.55[95%信頼区間0.42-0.71]、p<0.0001)、8週ごと投与群(率0.49[95%信頼区間0.37-0.64]、p<0.0001)で喘息発作発生が減少しました。気管支拡張前1秒量についてもプラセボと比較してやや改善がみられました。症状については8週ごと群で有意に軽快しましたが、4週ごと群では差はみられませんでした。


by otowelt | 2016-09-06 00:32 | 気管支喘息・COPD

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