難治性慢性咳嗽に対する理学療法+言語聴覚療法は咳嗽頻度を減らす

e0156318_9285562.jpg 客観的な咳嗽頻度を減らせたという点に大きな意義があるでしょう。

Chamberlain Mitchell SA, et al.
Physiotherapy, and speech and language therapy intervention for patients with refractory chronic cough: a multicentre randomised control trial.
Thorax. 2016 Sep 28. pii: thoraxjnl-2016-208843. doi: 10.1136/thoraxjnl-2016-208843.

背景:
 理学療法および言語聴覚療法(PSALTI)は難治性慢性咳嗽の非薬物治療として注目されている。われわれは、難治性慢性咳嗽患者において、PSALTIが健康関連QOLを改善し咳嗽の頻度を減らすことができるかどうか調べた。

方法:
 この多施設共同ランダム化比較試験において、難治性慢性咳嗽の患者を4週間のPSALTIセッション(教育、喉頭衛生・水分摂取教育※1、咳嗽抑制技術※2、呼吸エクササイズ※3、カウンセリング)あるいはコントロール介入(ライフスタイルのアドバイス)にランダムに割り付けた。4週時点での健康関連QOL(LCQ)を調べた。セカンダリ効果アウトカムとして、24時間咳嗽頻度(咳嗽モニター)、咳嗽反射感度を設定した。

※1:鼻呼吸を推奨する。水分や非カフェイン飲料の摂取頻度を高くするなど。
※2:努力性嚥下、水をすする、甘いものを摂取するなど。
※3:安静時腹式呼吸、口すぼめ呼吸など。

結果:
 2011年12月から2014年4月までの間に登録された75人の被験者(34人がPSALTI群、41人がコントロール群)が解析対象となった。LCQはPSALTI群で平均1.53点(95%信頼区間0.21-2.85点)改善した(p=0.024)。客観的咳嗽頻度は41%減少した(95%信頼区間36%-95%)(p=0.030)。PSALTI群での改善維持は3ヶ月の長さに及んだ。カプサイシンによる気道過敏性には差はみられなかった(C5)。
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(文献より引用:客観的咳嗽頻度)

結論:
 PSALTIによる健康関連QOLおよび咳嗽頻度の改善がみられた。難治性慢性咳嗽患者に対するPSALTIの適用が支持される。


by otowelt | 2016-10-18 00:55 | 呼吸器その他

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