非対称性IPFの臨床的特徴

e0156318_7331272.jpg 非対称性のものをIPFと呼んでいいものか議論の余地がありそうですが・・・。定義上は問題ありません。
 血流が少ない肺は蜂巣肺になりやすい印象があります。

Callahan SJ, et al.
Clinical characteristics in patients with asymmetric idiopathic pulmonary fibrosis.
Respir Med. 2016 Oct;119:96-101. doi: 10.1016/j.rmed.2016.08.028. Epub 2016 Aug 31.


背景:
 IPFの患者の中には、他方よりも明らかに病勢が強い一群が存在する。現時点では、より対称性のIPF患者とこうした左右差のある集団にどのような差があるのか分かっていない。われわれは、非対称性の患者の臨床的特徴を調べ、どのように疾患が進行するのかについても調べた。

方法:
 この後ろ向き症例対照研究において、われわれは間質性肺疾患(ILD)データベースから14人の非対称性IPF患者を抽出した。また、28人の対称性IPFコントロール患者を同データベースより抽出し、臨床的特徴を比較した。

結果:
 非対称性IPF患者は、対称性IPF患者と同様の臨床的背景を有しており、男性64%、年齢69歳、喫煙歴57%だった。総死亡率は非対称性群の方がわずかに高い傾向があった(p = 0.089)。肺機能は診断時には非対称IPF患者の方が低かったが、両群とも徐々に減少していく経過をたどった。両群のIPF急性増悪については統計学的に有意な差は観察されなかった(非対称性IPF群:43%, 対称性IPF群39%, p = 0.824)。GERDの頻度も両群50%と同等だった。

結論:
 非対称性IPF患者は通常の対称性IPF患者と同様の臨床増であるが、生存期間は短い可能性がある。


by otowelt | 2016-10-12 00:41 | びまん性肺疾患

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