難治性結核患者に対する気管支バルブは有効

e0156318_1825266.jpg 難治性の結核患者さんにはよい選択肢かもしれませんね。外科手術が厳しい例では、よいと思います。

Corbetta L, et al.
Lobar Collapse Therapy Using Endobronchial Valves as a New Complementary Approach to Treat Cavities in Multidrug-Resistant Tuberculosis and Difficult-to-Treat Tuberculosis: A Case Series.
Respiration. 2016 Oct 12;92(5). [Epub ahead of print]


背景:
 多剤耐性結核の治療アウトカムは不良であり、超多剤耐性結核、広範多剤耐性結核、全薬剤耐性結核といった懸念もあり新しい抗結核薬や治療アプローチが望まれている。

目的:
 われわれは空洞性結核を有する患者において気管支内ワンウェイバルブ(Zephyr®; Pulmonx Inc., Redwood City, Calif., USA)を用いて肺容量減量術をおこない、効果と安全性を検証した。

方法:
 重度の肺破壊がみられ、1つ以上の空洞性病変あるいは外科的切除不適格の例、そして標準治療法に反応しない結核患者を登録した。気管支鏡中に葉あるいは区域枝に気管支バルブを楔入した。

結果:
 4人の結核患者および1人の非結核性抗酸菌症の患者が治療を受けた。平均年齢は52.6歳だった。完全に空洞が虚脱したのは5人中4人だった。全ての患者は臨床ステータスの改善みられ、喀痰抗酸菌塗抹検査は3~5ヶ月以内に陰性化した。短期的および長期的な合併症はみられなかった。バルブは平均8ヶ月後に5人中3人で抜去ができた。フォローアップ15ヶ月後に再発はみられなかった。

結論:
 治療困難な結核患者において気管支バルブは有用である。


by otowelt | 2016-10-26 00:51 | 気管支鏡

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