慢性咳嗽患者のICS反応性にFeNOは有用かどうか断言できない

e0156318_11335545.jpg 個人的なメモ書きのようなものです。慢性咳嗽について今必死に調べているので・・・。

Song WJ, et al.
Could Fractional Exhaled Nitric Oxide Test be Useful in Predicting Inhaled Corticosteroid Responsiveness in Chronic Cough? A Systematic Review.
J Allergy Clin Immunol Pract. 2016 Oct 1. pii: S2213-2198(16)30319-1. doi: 10.1016/j.jaip.2016.07.017.


背景:
 FeNOは安全かつ簡便なTh2気道炎症検査であり、慢性咳嗽患者のマネジメントにも潜在的に有用とされている。

目的:
 FeNOが、慢性咳嗽患者のICS反応性を判断する上で有用かどうかエビデンスをまとめること。

結果:
 システマティックレビューを行い、われわれは2015年2月までに査読を受けた論文記事を同定した。言語に規定は設けなかった。われわれは、慢性咳嗽患者におけるICSの反応を予測するためのFeNOの有用性について報告した研究を抽出した。

結果:
 5つの原著論文が同定された(2つは前向き、3つは後ろ向き)。試験デザインとアウトカム定義において異質性が大きく、メタアナリシスは実施できなかった。ICS反応性があったのは全体の44~59%だった。報告されたAUCは0.60-0.87であったが、前向きデザインの研究と喘息の頻度が少ない研究はAUCが低かった。

結論:
 慢性咳嗽においてICS反応性を予測する上でFeNOは強いエビデンスをもって支持できなかった。さらなるランダム化比較試験デザインが望まれる。

by otowelt | 2016-11-04 00:14 | 呼吸器その他

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