外来市中肺炎の診断に胸部MRIは有用

e0156318_13551497.jpg ホイホイMRIが撮影できる施設ならばよいかもしれませんが・・・。
 
Syrjala H, et al.
Chest magnetic resonance imaging for pneumonia diagnosis in outpatients with lower respiratory tract infection.
Eur Respir J. 2016 Nov 3. pii: ERJ-01303-2016.


背景:
 外来で下気道感染症のある患者において、肺炎の診断に胸部MRIが有用かどうか調べた。

方法:
 7日以内の症状があり、発熱37.8℃がある患者を前向きに登録した。患者は胸部HRCT、胸部MRI、胸部レントゲン写真を撮影され、1か月後に必要であれば再度実施し、肺炎の診断を確認した。MRI撮影時間は3~4分だった。

結果:
 77人のうち、肺炎がみられたのは、HRCT、MRI、レントゲン写真でそれぞれ32人(41.6%)、30人(39.0%)、23人(29.9%)だった。
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(文献より引用:Figure1:55歳女性)

 MRIはHRCTで同定された肺炎2例を見逃した(モーションアーティファクトによる)。レントゲン写真は4人の肺炎偽陽性患者がみられた(MRIでは偽陽性ゼロ)。胸部HRCTを肺炎診断のリファレンスにした場合、MRIの感度は93.8%(95%信頼区間79.9-98.3)、特異度は97.8%(95%信頼区間88.4-99.6%)、陽性尤度比42.2 (95%信頼区間6.1–293.6)、陰性尤度比0.06 (95%信頼区間0.02–0.25)、一方胸部レントゲン写真では感度71.9%(95%信頼区間54.6-84.4%)、特異度91.1%(95%信頼区間79.3-96.5%)、陽性尤度比8.1 (95%信頼区間3.1–21.1)、陰性尤度比0.31 (95%信頼区間0.18–0.54)だった。
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(文献より引用:Table1)

結論:
 外来肺炎の診断において、胸部MRIは正確で効果的な診断法である。胸部レントゲン写真よりは精度が高く、胸部HRCTと同等である。

by otowelt | 2016-11-22 13:34 | 感染症全般

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