高齢者の間質性肺疾患はunclassifiable ILDが多い

e0156318_1543237.jpg 高齢者におけるunclassifiable ILDというのは老化現象の一端をみているのではないか、とも思います。

Patterson KC, et al.
Interstitial Lung Disease in the Elderly.
Chest. 2016 Nov 16. pii: S0012-3692(16)62347-4. doi: 10.1016/j.chest.2016.11.003. [Epub ahead of print]


背景:
 IPFと年齢の関連性が指摘されているが、高齢者における間質性肺疾患(ILD)の疫学についてはほとんどわかっていない。ここで、われわれはILD診断時に高齢者だった患者のILD診断、臨床的背景、アウトカムについて記述した。

方法:
 ILD前向きコホート研究の被験者のうち、70歳を超える患者を高齢者と定義した。診断は、多面的におこなわれた。高齢者と非高齢者をχ二乗およびANOVAを用いて比較した。

結果:
 327人のうち、80人(24%)が高齢者だった。高齢者のほとんどは白人男性だった。その診断の多くがunclassifiable ILD(45%)、IPF(34%)、過敏性肺炎(8%)、膠原病関連ILD(11%)だった。unclassifiable ILDの高齢者のほとんど(74%)がinconsistent with UIPパターンのILDであった。肺機能や3年生存率については高齢者と非高齢者群では有意な差はみられなかった。

結論:
 IPFは単一ではもっともよくみられる診断であるが、高齢者では非IPF-ILDが多かった。unclassifiable ILDは高齢者ではもっともよくみられたが、画像的にはinconsistent with UIPパターンが多かった。

by otowelt | 2016-12-01 00:55 | びまん性肺疾患

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