スピリーバ®は喫煙者喘息にも有効:吸入後短時間での肺機能を検討

e0156318_23175684.jpg 吸入後の短い時間でのLAMAの効果について検証したものです。喫煙者の方が効果は大きいと言えます。

Yoshida M, et al.
Effects of tiotropium on lung function in current smokers and never smokers with bronchial asthma.
Pulm Pharmacol Ther. 2016 Nov 22. pii: S1094-5539(16)30169-9. doi: 10.1016/j.pupt.2016.11.004. [Epub ahead of print]


背景:
 現喫煙者および非喫煙者のICS等で治療されている喘息患者に対する吸入LAMAであるチオトロピウムの肺機能への効果を調査した。

方法:
 われわれは二重盲検プラセボ対照比較試験を実施し、現喫煙者9人・非喫煙者9人にチオトロピウム単回吸入をプラセボとクロスオーバーで吸入してもらった。肺機能はチオトロピウム18μgあるいはプラセボの吸入から1時間後、3時間後、24時間後に測定した。プライマリアウトカムはベースラインからの1秒量変化、セカンダリアウトカムはピークフロー、V50(ブイドット50)、V25(ブイドット25)とした。

結果:
 喘息患者の平均1秒量は喫煙者2590mLで、非喫煙者2220mLだった。平均ICS用量はそれぞれ1208μg/日、1000μg/日だった。プラセボと比較してチオトロピウムの吸入では、3時間後のベースラインからの1秒量の増加がみられた(喫煙者169mL、非喫煙者105mL)。ピークフロー、V50、V25についてもチオトロピウム吸入の方が有意に大きかった。喫煙者の喘息患者の方が1秒量やピークフローの改善が大きい傾向にあったが、統計学的な差は観察されなかった。

結論:
 チオトロピウムは現喫煙者および非喫煙者の喘息の肺機能を改善した。チオトロピウムは気管支喘に対する新しい治療戦略として支持される。

by otowelt | 2016-12-21 00:43 | 気管支喘息・COPD

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