クリスマスBMJ2016:人生を楽しく生きると長生きする

e0156318_2395893.jpg クリスマスBMJのリサーチ部門が発表され始めました。Second authorのJane Wardleはこの文献が出る前に亡くなられたそうです。ブラックジョークじゃないですよね・・・?

Christmas BMJ 2016
Paola Zaninotto, et al
Sustained enjoyment of life and mortality at older ages: analysis of the English Longitudinal Study of Ageing
BMJ 2016; 355 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.i6267 (Published 13 December 2016)


目的:
 4年以上におよぶ期間の間に「人生って楽しい!」と思った頻度が、総死亡および心血管系疾患による死亡およびその他の原因による死亡と関連しているかどうか調べること。

方法:
 イギリスに棲んでいる高齢男女を代表するサンプルである、English Longitudinal Study of Ageing (ELSA)を用いた縦断的観察研究。参加者は9365人の50歳以上の男女(登録時平均年齢63±9.3歳)。主要アウトカムは死亡までの期間とした。

結果:
 2002年(1期)、2004年(2期)、2006年(3期)に人生が楽しいと思えるかどうか調べた。2264人(24%)が1回、1833人(20%)が2回、3205人(34%)が3回そうであると回答した。
 追跡期間中、1310人の死亡があった。死亡率は、追跡期間中の人生が楽しいと感じた数と逆相関を示した。
 人口動態的因子、ベースラインの健康状態、合併症、抑うつ症状で補正すると、「楽しくない」群と比較して、総死亡のハザード比は2回楽しいと回答した群で0.83(95%信頼区間0.70 -0.99)、3回楽しいと回答した群で0.76(95%信頼区間0.64-0.89)だった。同様の関連は、3回目に楽しいと答えてから2年以内に死亡した例を除いても観察され(ハザード比0.90、95%信頼区間0.85-0.95)、全症例解析でも観察された(ハザード比0.90、95%信頼区間0.83-0.96)。
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(文献より引用)

結論:
 これは観察研究である、ゆえにその結論は導けない。だが、この研究結果は人生における幸福を維持する重要性を示したことで、健康アウトカムに対する幸福の重要性を理解する新しい側面を見せた。(すいません意訳が思いつきません)

補足説明:
 JW(second author)はこの論文が出版される前に死亡した。

by otowelt | 2016-12-14 21:18 | その他

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