クリスマスBMJ2016:サンタクロースは貧困地域にはやってきにくい

e0156318_2395893.jpg 9割がたやってくるので、すごい成績だとは思いますが、社会経済的な層によって異なる結果が出ると切ないですね。

John J Park, et al.
Christmas BMJ 2016
Dispelling the nice or naughty myth: retrospective observational study of Santa Claus
BMJ 2016; 355 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.i6355 (Published 14 December 2016) Cite this as: BMJ 2016;355:i6355


目的:
 クリスマスの日に病院にサンタクロースが来るかどうかに影響する因子を同定する。
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(文献より引用)

方法:
 後ろ向き観察研究である。イングランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズにおける小児科病棟で行われた。被験者は2015年のクリスマス時に小児科病棟に勤務している186人のスタッフ。主要アウトカムは、正気な病棟におけるサンタクロースの在不在とした。これは小学生がいるかどうかや、10~17歳の若年者がサンタクロースを信じているか、北極からの距離、社会経済的困窮と相関した。

結果:
 サンタクロースは、4か国のほとんどの小児科病棟であらわれた。イングランドで89%、北アイルランドで100%、スコットランドで93%、ウェールズで92%だった。
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(文献より引用)

 サンタクロースが訪れなかったのは、イングランドではより高度の貧困地域だった(イングランド:オッズ比1.31、95%信頼区間1.04-1.71、イギリス全体1.23、95%信頼区間1.00-1.54)。その反面、学校が休みであったり、サンタクロースを信じているかどうかや、北極からの距離とは相関はみられなかった。
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(文献より引用)

結論:
 この研究は、サンタクロースが1年間いい子にしている子どものところにやってくるという伝統的な信念を払拭するものとなった。サンタクロースは、最貧困地域には訪れにくい。潜在的な解決法として、サンタクロースの契約、またはそうした地域でのサンタクロースの雇用が望まれる。
 

by otowelt | 2016-12-15 10:07 | その他

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